まずは日本を代表する出版社をご紹介
戦前から長い伝統を持っている会社
日本には多くの出版社が存在しますが、その中には日本を代表するような有名な会社もあります。毎年多くの書籍を売り上げている大手の出版社や、長い歴史を持っている出版社、話題性のある本を出版している出版社などがそれに当たります。日本を代表する大手の出版社としては講談社があげられます。講談社の歴史は古く創業は1909年にまで遡ります。発足した当時は「大日本雄辯會」という名前で弁論に関する書籍を発刊していました。講談社という名前の由来は1911年から発刊し始めた『講談倶楽部』という雑誌に由来します。講談社は戦前から多くの雑誌を多く発行してきましたが、その中でも一般大衆向けの雑誌である『キング』や子供むけの雑誌である『少年倶楽部』は戦前を代表する人気の雑誌でした。現在でも講談社は日本の出版業界の中でも常にトップ10の売上を誇る、まさに日本を代表する出版会社の一つです。また講談社は同じ業界に属する光文社や株式会社日刊現代などの系列会社を持っています。それ以外にも戦前から講談社の音楽部門として創設されたキングレコードなども講談社の系列会社です。これらの会社と講談社を合わせて「音羽グループ」と呼ばれています。
一ツ橋グループの会社
講談社と並ぶ日本を代表する出版社としては小学館があります。小学館も1922年に創業をしている歴史の古い会社です。小学館という名前はもともと小学生教育のための書籍を専門に販売していたことに由来しています。その後、1926年に娯楽雑誌を出版する部門を独立させます。これが現在の集英社です。集英社は現在では講談社や小学館と並ぶ売上を誇る日本を代表する出版社となっていますが、もともとはそのように小学館の一部門でした。今でも小学館と集英社は「一ツ橋グループ」という名称で呼ばれており、講談社が属する「音羽グループ」と売上げを競っている関係にあります。またもともと小学館の娯楽雑誌部門を切り離して独立させた集英社だったのですが、その後小学館でも集英社と同じような娯楽雑誌を販売するようになったため、同じ系列に属していても両者は互いにライバルのような存在でもありました。ですが最近では雑誌や書籍などの売上向上のために、両社が協力することも多くなっています。小学館が属する一ツ橋グループにはその他にも白泉社や祥伝社、祥林社、プレジデント社などが属しています。白泉社は集英社から分離した会社であり、少女漫画雑誌や成年漫画雑誌を販売しています。
それ以外に代表的な会社
その他に日本を代表する出版社としては角川書店があります。角川書店は現在では他の多くの会社と共に株式会社KADOKAWAという会社に統合されています。この会社の系列に属する会社のことを「角川グループ」と呼ぶこともあります。角川書店をはじめとして、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川学芸出版、角川マガジンズ、中経出版、富士見書房、メディアファクトリーなどがこのグループに属しています。アスキー・メディアワークスやエンターブレインはコンピューター関係の書籍や娯楽雑誌を多く扱っている会社として知られています。上記の三つのグループに属する会社以外で多くの売上を持つ雑誌を販売しているのがリクルートです。リクルートは主に住宅情報誌や国内旅行に関する雑誌、結婚情報誌などを販売しています。またフリーペーパーを多く取扱っていることもこの会社の大きな特徴です。それ以外にはベネッセコーポレーションなども売上が多い会社として知られています。この会社は小学生から高校生に向けての教育関連の書籍の売上が多いことが特徴です。それ以外にも育児関連の書籍なども有名です。また学習塾などの多くのグループ企業を持っています。
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